【2025年版】6月の祝日がゼロな理由とは?日本の祝日制度の謎を解く
日本には1月から12月まで各月に祝日が存在しますが、唯一祝日が存在しない月が6月です。
なぜ6月だけが“祝日ゼロ”なのでしょうか?この記事では、日本の祝日制度の歴史や背景を紐解きながら、
6月だけ祝日が存在しない理由と、今後祝日が設けられる可能性についても探っていきます。
なぜ6月に祝日がないのか?
結論から言うと、「法律上、6月に祝日を設けるべき理由がなかった」というのが最大の理由です。
現在の祝日は「国民の祝日に関する法律(祝日法)」に基づいて定められています。法律の背景には
歴史的出来事や天皇誕生日、文化・自然への感謝などがあり、6月に該当する出来事が少なかったという事情があります。
現行の祝日法と6月の“空白”
1948年に施行された祝日法では、国民にとって意義深い日を祝日と定めてきました。
例えば、建国記念の日(2月11日)は日本の建国神話に基づくものであり、
海の日(7月第3月曜)は海洋国・日本の海への感謝を表す日です。
しかし、6月には国を挙げて記念すべき出来事や風習がほとんどなく、
また農繁期などの理由から公的な休みを設ける風土もありませんでした。
結果として祝日が定められないまま現在に至っています。
海外ではどうなっている?
日本以外の国々ではどうでしょうか?例えば、アメリカには6月に「Juneteenth(奴隷解放記念日)」があり、
イギリスでは「バンクホリデー」という特別休暇があります。祝日の制定はその国の文化や歴史的背景に大きく依存しています。
日本も時代の変化とともに祝日の見直しが行われてきました。
6月に祝日を作る動きはあるの?
実は過去に何度か6月に祝日を設ける法案や提案が出されたことがあります。
例えば「環境の日」「文化財保護の日」などの構想がありましたが、いずれも実現には至っていません。
一方で6月12日は“恋人の日”
法的な祝日ではありませんが、6月12日は「恋人の日」として記念日が制定されています。
これはブラジル発祥の風習で、恋人同士が写真立てを贈り合うことに由来しています。
日本額縁組合連合会が制定し、2006年以降、さまざまなイベントも行われています。
詳しくは以下の外部リンクをご覧ください:
日本額縁組合連合会:「恋人の日」について
6月に祝日を作るとしたら?
ネット上では「6月に祝日を作ろう!」という声も多く、以下のような案が市民の間で人気です:
- 雨の日を楽しむ『梅雨の日』:6月の雨に感謝し、静かな過ごし方を称える日
- 働きすぎを見直す『リフレッシュデー』:メンタルヘルスの観点から設ける休暇日
- 感謝の気持ちを表す『ありがとうの日』:家族や仲間に感謝を伝える日
これらはいずれも民間レベルの提案ですが、時代の価値観や働き方改革の文脈から考えると、将来的に制度化される可能性もゼロではありません。
まとめ
6月に祝日がないのは偶然ではなく、法的・歴史的な背景と文化的事情によるものです。
しかし近年は国民のニーズも多様化し、働き方改革や健康経営の観点から新たな祝日制定への関心も高まりつつあります。
「6月の祝日ゼロ問題」は、日常に潜む制度の裏側を知る良いきっかけかもしれません。
もしあなたが6月の祝日をつくれるとしたら、どんな記念日にしたいですか?
コメント