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【大幸薬品】クレベリンのエビデンスがひどい!

株・IPO

クレベリンのおかげで大赤字になった大幸薬品。クレベリンが新型コロナに効果があるとは絶対に言えないため、主成分の二酸化塩素が効果があるというエビデンスを出し、あたかもクレベリンが効果があると思わせ消費者に買わせています。なので今回はそのエビデンスを見ていきましょう。画像は大幸薬品より

二酸化塩素の安全性

まずは二酸化塩素の安全性

<出典:大幸薬品HPより>

濃度0.05と0.1ppmは6か月連続暴露だったのに、1ppmになったとたん1日5時間、週5日間、10週間全身暴露させた

と、条件を緩和させ、異常なしと結論。おそらく6カ月連続暴露なら死んだんでは?それで大分緩和させて異常なしに。この辺から自分の都合のいいデータにしようと怪しさ満載。



 

二酸化塩素ガスによるウイルス検証データ

まず最初に大前提として、クレベリンをお部屋に置いたら濃度はいくつなの?ということをみなさん覚えておいてください。

<出典:大幸薬品検証データより>

エアコンオフ、おそらくドアとかも密閉(笑)で

0.03ppm以下です。

それでは実験データをみていきましょう。



 

<出典:大幸薬品HPより>

はい。またここで都合のいいデータ持ってきました。みなさんも気づきましたね?

環境中の相対湿度は、ウイルスN懸濁液(湿潤状態)への暴露時には中湿度(45-55%)、乾燥ウイルスN(乾燥状態)への暴露時には中湿度(45-55%)または高湿度(75-85%)に設定し、湿度の影響を確認しました。

こら!低湿度がないやんけ!!おそらく低湿度では都合が悪いんでしょう。

また濃度もクレベリンの0.03ppmより大幅アップの0.08ppmで検証。ずるすぎるw

でも・

<出典:大幸薬品HPより>

中湿度(45-55%)環境下では、低濃度二酸化塩素ガスによるウイルス感染価の低下はほとんどみられませんでした。

どうやら二酸化塩素ガスとウイルスは湿度が関係しているようだ。

そこで文献を見つけた。

以下引用部分は

低濃度二酸化塩素による空中浮遊インフルエンザウイルスの制御―ウイルス失活効果の湿度依存性―より



 

低濃度二酸化塩素(ClO2)のウイルス不活化能を種々の湿度条件で検証した.ClO2は高湿度で不安定で,市販のゲルタイプ製剤では閉鎖空間で一定低濃度維持できない.

いきなり、市販のゲルタイプ製剤では一定濃度維持できないと強烈パンチ。0.03ppm以下を維持できたデータもあやしく感じる。

そこで高湿度で低濃度ClO2環境を一定時間維持できる乾式法製剤を用いて実験した

先生、ご苦労様ですw

一定室温下で低,中,高の三つの湿度条件下,生活空間でヒトが耐えうる濃度限界とされる20-30 ppbのClO2の,空中浮遊インフルエンザウイルス不活化能を調べた.

先生はちゃんと私の疑問に応えてくれるため、低湿度も組み込まれてる。20-30ppbというのはどうやら0.02-0.03ppmのことのようです。なのでヒトが耐えうる限界濃度がクレベリンの濃度のようです。ということでクレベリンとほぼ同濃度で検証してくれた先生は素晴らしい。以下結果

その結果,相対湿度30%環境では,曝露20分後の回収ウイルス量は,対照のガス非存在下と統計学的な有意差はなかった.湿度50,70%では,対照でも回収ウイルス量が放出量の約10%と2%程度まで低下した一方,ガス存在下ではそれぞれ0.3%と0.03%まで低下し,低下は統計学的に有意であった.以上,湿度50-70%環境下であれば,20-30 ppb程度の低濃度ClO2にも抗ウイルス効果はあった.

やはり私の仮説どおり湿度が高くなればなるほど、効果があるようです。でも・・・

だがそれは,感染管理の視点からは,患者から空間に放出され一定時間経過後残存する活性ウイルスの絶対数から見れば,湿度自体による大幅な感染リスクの減弱にやや上乗せされる程度の効果でしかない.一方湿度30%では,この程度の濃度では感染リスクの低下はほとんど望めないことが,明らかになった.

メガトン級の必殺パンチが!要は湿度が上がれば自然にウイルスも弱体化する。それにちょこっと上乗せする程度の効果だというのです。

しかも湿度30%では感染リスクの低下はほとんど望めないと!!

これってインフルエンザ予防でクレベリン買ってる人達は、このエビデンス知ってるんでしょうか。この先生が言うには

クレベリン程度の濃度では、湿度30%ではインフルエンザの感染リスク低下はほとんど望めない

ということです。

消費者庁の方々の気持ちがわかりますね。

次は二酸化塩素ガスと新型コロナウイルスについてです。



 

二酸化塩素ガスと新型コロナウイルス

ここで重要なのは、やはり濃度です。先ほどの先生が言うには生活空間では0.02-0.03ppmが限界のようです。実際、クレベリンの口コミでも粘膜が痛いっていうのもありますし。そこで実際はどうなんだと思い調べてみました。

高濃度の二酸化塩素ガスの場合、障害レベルの濃度(AEGL-2)として8時間 0.45ppm、10分間 1.4ppm等が、死亡レベル濃度(AEGL-3)として8時間 0.98ppm、10分間 3ppm等が定められています 1)。なお、実際の事故事例としては、作業中に19ppmの二酸化塩素ガスに暴露された作業者の死亡が報告されています(暴露時間は不明) 2)。また、著しく高濃度の二酸化塩素ガス(10% =100,000ppm、v/v)は爆発しやすいこと 3)や、様々な材料に腐食を起こすことなども報告されています 4)

<出典:日本二酸化塩素工業会より>

障害レベル:8時間 0.45ppm又は10分間 1.4ppm

死亡レベル:8時間 0.98ppm又は10分間 3ppm

なんと3ppmでは10分で死亡する危険性があるようです。

それを踏まえた上で昨年9月大幸薬品が自信満々に出したリリースの一部を見てみましょう。

<出典:大幸薬品HPより>

はい、私また気づきました。なんとわざわざ低濃度と書いてあります。これを普通の人が読んだら、「低濃度の二酸化塩素ガスで新型コロナウイルス1万分の1以下だと!これってクレベリン置いとけば、コロナ感染防げるんでは?」

となってもおかしくありません。なんせわざわざ低濃度と書いてるんですから。

でもみなさん、24ppmは低濃度といえる濃度でしたか?

あと、書きませんが大幸薬品は154ppmで新型コロナウイルスを99.99%以上不活化できるというエビデンスも出しています。これを閉鎖空間内を154ppmにして、新型コロナウイルスと一緒に社長も入れたら、両方お亡くなりになりそうな気がします。



 

まとめ

以上により、大幸薬品は人間の致死量以上の濃度で検証したエビデンスを根拠に、ウイルス除去と表示し、それよりはるかに超超超低濃度の雑貨を販売しています。

あれ?これってどこかで聞いたような。

たしか消費者庁が。

一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反
する

たしかに、実際のものは0.03ppm以下なのに、エビデンスはそれをはるかに超える濃度で検証してますからね。これでは一般消費者は著しく優良と誤認してしまいます。

クレベリンは受験勉強中の子供のために、子供部屋に置いてあげるっていう親御さんが多いのでは?

なので閉鎖空間ではなく、子供部屋を想定した実験室でクレベリンと同程度の濃度で検証したエビデンスを出すべきだと思いますね!

 

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